今日も少しモヤモヤした。
予定がずれた。
言い方が気になった。
ちょっとした行き違い。
その瞬間は、ちゃんと心がざわつく。
でも、ふと思った。
「前回、何にモヤモヤしていたっけ?」
思い出そうとしても、出てこない。
あんなに気になっていたはずなのに。
あのときは“それなりに大きな出来事”のように感じていたのに。
もしかすると、デイリーハッスルの多くは
脳のワーキングメモリ上で処理されただけの反応なのかもしれない。
一時的に心を占領するけれど、
長期記憶に残るほどの出来事ではない。
だから、忘れている。
ということは――
今このモヤモヤも、
いずれ思い出せなくなる可能性が高い。
もちろん、今感じている感情は本物だ。
でも、
“永遠に残る感情”ではない。
そう考えると、少し力が抜ける。
これは人生を左右するほどの事件ではない。
脳のキャパの中で一時的に反応しているだけかもしれない。
そう思えたとき、
感情と自分のあいだに、ほんの少し余白が生まれる。
穏やかさは、感情を消すことではない。
感情に「重み」を与えすぎない技術なのだと思う。
このモヤモヤは、
きっと数日後には思い出せない。
だったら今、
人生レベルの問題にしなくてもいい。
少し戻れた。
それで十分だ。
未来の自分は、きっともう覚えていない。
