「今、頭の中がそのことでパンパン」
そんな瞬間、ありませんか？
仕事でミスをしてしまった、誰かに言われた一言が引っかかっている、家庭のことでイライラしてしまった……。
目の前の問題で頭がいっぱいになって、他のことが考えられない。そんな時ってありますよね。
でも、ちょっと思い出してみてください。
その前に“頭がいっぱい”だったことって、何でしたか？
意外と思い出せなかったりしませんか？
1週間前の悩み、覚えていますか？
私たちは、今目の前にある問題にすごく大きな価値を感じがちです。
「あぁ、これが解決しないと前に進めない」「もう無理かもしれない」
そんな風に、世界がその問題で埋め尽くされたような感覚にさえなることも。
でも、よく考えると、1週間前にも「もうダメだ……」と悩んでいたはずです。
それが今、パッと思い出せない。
実は私たちの脳は、「今」に集中するようにできているんです。
過去に悩んだことでも、時間が経てば「重要度」が下がっていきます。
だから、どんなに深刻に思えた悩みでも、ある程度の時間が経てば「あれ？何であんなに悩んでたんだっけ？」となることも多いんです。
深く悩まないでいい理由
私たちは「今の悩み」を“解決”しなければならないと思いがちです。
でも実際は、「解決しなくても、薄れていく」悩みもたくさんあります。
脳は、悩みごとにエネルギーを使い続けることができません。
新しい刺激や課題が現れるたびに、そちらにエネルギーが向かうようになっています。
だから、今「どうしよう」と必死に悩んでいることも、1週間後には別のことで頭がいっぱいになっているかもしれません。
そう考えると、今すぐ完璧に答えを出さなくてもいいんです。
「そのうち薄れるなら、ひとまず放っておこう」くらいの気持ちでも、案外うまく回っていくものですよ。
私の失敗談
ちなみに、昨日の私は「メールの宛先を間違えた！」と青ざめていました。
上司にも謝らなきゃ、どうしよう……と、その日一日モヤモヤしていました。
でも今日の私は、夕飯の献立で頭がいっぱいです。
「カレーにするか、焼き魚にするか」──メールの件なんて、もうすっかり頭の片隅に追いやられています。
悩みって、案外そういうものですよね。
まとめ：悩みは勝手に“薄れていく”
今、抱えている悩みも、時間が経てば「そういえばそんなことあったな」と笑える日がきます。
それなら、今のうちから少し肩の力を抜いてみませんか？
「大丈夫、そのうち薄れていく」
そう思えるだけで、心がふっと軽くなるはずです。
まずは深呼吸して、コーヒーでも一杯どうぞ。
