ニュートラルな気持ちは、平常心とイメージするとわかりやすいかもしれません。これから起こる出来事を受け入れることができる余裕がある状態です。
もし何かのきっかけでネガティブな感情が引き起こされた時、意識的に感情をニュートラルな状態に戻すことは可能でしょうか?
私は意識の持ち方によってできることだと考えています。今日は私が取り入れている方法を3つお伝えします。
ちょっとした心がけでできることばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
1. 朝起きたら口角を上げる
1日をニュートラルな気持ちでスタートしましょう。
洗面所で顔を洗う時、鏡を見ると思います。
その時、口角を上げてニンマリとした表情を作る。これだけです。
表情をキープして、ゆっくりと3秒数えます。それを3回繰り返します。もし、効果を大きくしたいなら、ニコッと歯を見せて笑顔を3秒キープしてみましょう。
初めは作り笑いでも構いません。脳に、”私は今、笑顔だよ”と言うメッセージが伝わればいいのです。
通常、楽しい時や嬉しい時に笑顔になりますね。感情が先で、表情は後です。
ここでは、先に嬉しい表情を作ります。すると感情も嬉しくなってきた気がしませんか?
脳科学では、笑顔に似た表情を作ると快楽に関係するドーパミンが活性化されるという説もあるようです。
まず楽しい表情を作ることで、脳は”今自分は楽しい”、つまり気持ちが前向きだと認識するということです。
脳は表情=感情と考えますので、ポジティブな表情につられて感情もポジティブに近付けられるようになってくるのです。
2. ゆっくりと息を吐ききる

気持ちを落ち着かせる時に深呼吸をする方は多いと思います。
その深呼吸をするときのポイントが、最初にゆっくりと息を吐ききるということです。
深い呼吸は、息を大きく吐いて、大きく吸うことの繰り返しです。
まず、息を吐ききることで、次に息を吸い込む量を最大化することができます。
最初に息を吐くことにはもう1つメリットがあります。
それは、力が抜けてリラックスできるということです。
力を抜いて、息をゆっくり吐ききる。そして大きく吸う。
ゆっくりゆっくり吐き、ゆっくりゆっくり吸う。これを3回繰り返してみましょう。
気持ちが落ち着いていくことを実感できると思います。
もっと気持ちを落ち着かせたいときは、そのサイクルを繰り返してみましょう。
きっと落ち着いた穏やかな気持ちになることができると思います。
この呼吸方を行うだけでも、感情を落ち着かせることができるようになりますよ。
3. 肯定的な言葉を使う
3つ目は、あなたが普段使う言葉についてです。
例えば、期限が迫って気が急いてしまうときにどういう言葉を使っていますか?
- 慌てるな、慌てるな
- 落ち着け、落ち着け
どちらも焦らずに落ち着いていこうという気持ちが表れていますね。
でも、脳は先ほどの言葉を次のように認識すると言われています。
- 慌てろ、慌てろ
- 落ち着け、落ち着け
“慌てるな”を”慌てろ”と反対の意味で認識しています。
どういうことでしょうか?
実は、脳は否定文を理解できないと言われています。
先ほどの例だと、慌てるな=慌てる+ない(否定語)と分解することができます。
この後半部分の”ない”を脳は理解できないため、脳は”慌てる”の部分を意識してしまうということです。
結果として、慌てないようにしたいのに慌ててしまうという状況になってしまうのです。
この場合は、”落ち着け、落ち着け”と意識すると次第に落ち着くことができます。
このように、なりたい状況を肯定的に表す言葉を使うように意識してすごしてみましょう。
少しずつ毎日の生活に取り入れると、穏やかに過ごせるようになります
今回はニュートラルな気持ちの作り方として3つの方法をご紹介しました。
- 朝起きたら口角を上げる
- ゆっくりと息を吐ききる
- 肯定的な言葉を使う
すぐに取り入れられることばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。
自分の感情を少しずつコントロールして、穏やかな毎日を過ごしましょう。